言われなければとても“人の妻”だとは思えなかった。何人もの女性に会っていると、どうしても目が肥えてくるもので、どんなに若作りをしていても肌の質感を見ればだいたいの年齢は分かるものだ。
最初、思い詰めたような表情で現れた29歳の宮原さんは“お嬢様大学”に通う女子大生のような新鮮さであった。

たまに起こるのだが、応募がきて実際に会ってみてもギリギリで気が変わり、撮影に至らないことがある。緊張からなのか、硬い表情の宮原さんを見るに…
（今回はひょっとしてドタキャンかな…）
と思い始めたころ、彼女は少しずつ身の上を語り始めた。

ご主人とは“友人との婚活パーティー”で知り合ったこと…。専業主婦で暇を持て余していること…。体が硬くて最近ヨガを始めたこと…。

当たり障りのない会話を重ねるうちに、突然意を決したように…

「主人が変わってしまったんです…」

自動車メーカーに勤務する10歳年上のご主人。東南アジアへの長期出張から帰ってきてからというもの、妻である宮原さんに全く興味を示さなくなり…しかもまた「長期出張を予定している」のだとか…。

伏し目がちで寂しげに語る宮原さん。本当に辛そうで、不謹慎ではあるが、たまらなく愛おしく思えてきた。そして、その切なげな表情がまた…エロスを感じさせる。

どこで聞いたのかは分からないが、
「現地妻って言うんですよね。向こうに愛人がいるんですかね…」
「東南アジアって子どもとか男性も相手にしてくれる風俗があるって本当ですか？」
等、堰を切ったように心情が溢れ出てくる。

宮原さんの場合、「SEX」を求めてというよりも、本当に寂しくて「愛情」を求めてやってきたのだろう。こういう時は優しく抱きしめると一気に心が解放され、情熱的なSEXになるはず。

全てをさらけ出した宮原さんが“ドタキャン”する心配はもうなさそうだ。

優しく髪を撫でると“全てを忘れる”かのように男を求め始めた…。